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サン・セバスティアン・ガストロノミカ

会議 - グルメ
Gipuzkoa

高級料理においても、また料理の驚くべきトレンドの発見においても「世界的な基準」としての地位を確立した「サン・セバスティアン・ガストロノミカ」。この美食イベントが、今年もまたサン・セバスティアン市のクルサールで開催されます。「サン・セバスティアン・ガストロノミカ」は世界で初めて行われたグルメの国際会議です。その25回目の開催を記念して、2023年は現代グルメの歴史を彩ってきた国内外の著名なシェフが招待されています。

今回は日本料理と米国料理にスポットライトを当てたうえで、これら両国のシェフや美食評論家によるプレゼンテーションが行われます。「歴史の未来」という合言葉の下、さまざまな賞が授与されるとともに、切り開かれつつある新たな道だけでなく、近年の料理史を特徴づけてきた重要なできごとも同時に掘り下げられる予定です。分子調理から、新北欧料理、各国での美食の成功例、持続可能性を追求するプロジェクトまで、その内容は多岐にわたります。

グルメ界の巨匠たち

2023年の「サン・セバスティアン・ガストロノミカ」の講演者一覧はなんとも贅沢なラインナップとなっています。この会議への出席が予定されている国際的なシェフとしては、特に、ラスムス・ムンク(デンマークの「ホリスティック料理」の創始者)、レネ・レゼピ(新北欧料理の父)、ホセ・アンドレス(駐米国スペイン料理大使)、レオノール・エスピノサ(コロンビアの伝統料理の伝道師)、成澤由浩(「持続可能な料理」の先駆者であり、彼がオーナーシェフを務めるレストランは日本最高のレストランとの評価を受けている)、マシュー・ライトナー(前衛的な技術によりオレゴン料理界に革命を起こしたシェフ)、アレックス・アタラ(ラテンアメリカ有数のシェフ)が挙げられます。また、参加を表明しているスペイン人シェフをざっと見渡してみても、アンヘル・レオン、ジョアン・ロカ、エネコ・アチャ、エレーナ・アルサック、ペドロ・スビハナ、マテウ・カサーニャス、オリオール・カストロ、エドゥアルド・シャトルック、ハビエル・オジェロス、アルベルト・アドリア、ベゴーニャ・ロドリゴ、ホセアン・アリッハ、リカルド・カマレナ、キケ・ダコスタ、ディエゴ・ゲレーロ、ナチョ・マンサーノ、松久秀樹、アルトゥル・マルティネスなど、非常に権威のあるシェフが含まれていることがわかります。

独特のキャリアへの賛辞

今年の「サン・セバスティアン・ガストロノミカ」はとりわけ特別な回であることから、この機会を利用して、ある3人の重要人物の職業キャリアに対し敬意が表されることになっています。まず、近年世界規模で起こった偉大なグルメ革命を自身の創作料理を通じて導くとともに、有名レストラン「エル・ブジ」のシェフでもあったスペイン出身の料理人フェラン・アドリア氏に「栄誉賞」が贈られます。また、40年にわたりワイン業界で最も影響力のある女性として活躍してきたジャンシス・ロビンソン氏には、25回目の開催を記念する「金のゲリドン」が贈られます。さらに、ある美食批評の大御所には「パウ・アルボルナ・イ・トラス・ジャーナリズム賞」が贈られることになっています。その大御所とはラファエル・ガルシア・サントス氏にほかなりません。つまるところ「サン・セバスティアン・ガストロノミカ」は、「長年にわたる料理界の重要な功績がどのように残されてきたのか」「将来の魅力的なプロジェクトに対し、どのように注力し続けるべきか」といった点について直接知ることができるユニークな機会なのです。まさにこのイベントは「偉大なエキスパートの手によるグルメへの賛歌」といえます。

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サン・セバスティアン・ガストロノミカ


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