スペインで祝われる「ソローリャ没後百周年」


この「光の画家」の作品をスペインで堪能するなら、今が絶好の機会です。ホアキン・ソローリャの没後百周年を記念して多岐にわたる文化イベントが開催される予定です。あなたも参加してみませんか?

© Paseo a orillas del mar. Museo Sorolla

ソローリャを祝う


ホアキン・ソローリャ・イ・バスティーダは当時、スペイン人画家の中でも最も強い世界的影響力をもつ人物でした。ソローリャは、19世紀末から20世紀初頭にかけ、スペイン絵画における偉大な巨匠であったため、スペイン美術史上最も重要な人物の一人として名を連ねています。2023年には、バレンシア出身のこの著名な芸術家の没後百周年を記念して、さまざまな展覧会や文化イベントプログラムが開催されます。
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Autorretrato, Museo Sorolla

展覧会スケジュール


ソローリャ没後百周年を記念してスペインで開催される展覧会はどれも必見のものばかり。

ソローリャの光の下のスペイン


ホアキン・ソローリャの絵画に表現されている喜びや暖かさ、輝きは、見る者を瞬時に惹きつけます。彼が「光のマエストロ」として知られているのはそのためです。バレンシア出身のこの非凡な画家にインスピレーションをもたらしていたものは、主に、スペインの風景、ビーチ、人々、日常生活などでした。ソローリャの芸術と画家としての道のりを象徴する、スペインの各スポットや目的地を訪れてみませんか?スペイン国内で彼の作品を鑑賞できる場所はどこか知りたくはありませんか?そんなあなたに、ソローリャにゆかりのあるスペイン各地を巡る旅をご提案いたしますので、どうぞお見逃しなく。
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Izquierda: El pequeño velero. Derecha: Comiendo uvas. Debajo: La bata rosa. Museo Sorolla

マドリードのソローリャ美術館


マドリードのソローリャ美術館は、芸術家の家としてはヨーロッパで最も保存状態の良いもののひとつです。この空間に身を置くと、ソローリャの絵画や私物を通じて、独特な方法で「ホアキン・ソローリャの世界」に浸かることができます。1911年以来この画家の住居兼アトリエだった家を美術館として開放したもので、彼の生前に施されていた装飾がほぼそのままの形で保存されています。1,200点超の作品からなる絵画コレクションが、当時の家具や実際に使われていた道具に寄り添うようにして、さまざまな部屋に分散して展示されています。この家にある、ソローリャ自身が設計した庭は、彼のまた別の貴重な芸術作品です。セビージャのアルカサルの庭園とグラナダのヘネラリフェの庭園に触発されたもので、様式も雰囲気も異なる3つの空間で構成されています。