2023年、それはピカソの年
20世紀にもっとも影響力のあった芸術家をたたえる
2023年はパブロ・ルイス・ピカソの没後50周年にあたります。スペインだけでなく世界的にも史上もっとも重要な芸術家のひとりとされるこの天才は、20世紀初頭にマラガで生まれました。彼の人生と作品を記念して、さまざまな展覧会、行事、イベントのプログラムが世界中で組まれています。とりわけ、ピカソの母国スペインと亡命先フランスにおいてその数が顕著です。スペインでは、ピカソに特にゆかりがあるうえ、彼にインスピレーションを与え、その個性や芸術を方向づけることになったスペインのいくつかの町に焦点が当てられています。
5つの都市 16回の展覧会
展覧会スケジュール
スペインで開催される展覧会やイベントを通じて、「ピカソの年」ならではのエクスペリエンスを自ら味わったり、ピカソの功績に触れたりしてみませんか?
今後のイベント
© edwardquinn.com. © Sucesión Pablo Picasso, VEGAP, Madrid, 2023
多作で
創造性
あふれる芸術家
作品集
画家、彫刻家、版画家、素描家…ピカソは生涯を通じて、さまざまな芸術分野や芸術運動を育んできました。
パブロ・ピカソ『闘牛』1945年 アルミネおよびベルナール・ルイス=ピカソ芸術財団 版画 © Sucesión Pablo Picasso, VEGAP, Madrid, 2023
ピカソとスペイン
ピカソとスペインの関係
ピカソがスペインで得た個人的体験は、インスピレーションの源やよりどころとなって彼の全作品と全人生に影響をもたらすことになりました。
パブロ・ピカソ『昼寝』1932年 アルミネおよびベルナール・ルイス=ピカソ芸術財団。マラガのピカソ美術館に一時貸し出し中 油彩・カンヴァス © Sucesión Pablo Picasso, VEGAP, Madrid, 2023
パブロ・ルイス・ピカソは1881年にマラガで生まれました。初期の作品は、ア・コルーニャ、バルセロナ、マドリードそれぞれの美術学校、および最初のパリ旅行で制作したものです。1907年、ピカソはキュビスムの原点となる《アヴィニョンの娘たち》を発表します。キュビスムとはピカソが始めた革命的な芸術運動のことで、これにより、ピカソは史上もっとも影響力のある芸術家のひとりに数えられるようになりました。なお、彼の代表作は《ゲルニカ》です。ピカソはまた、劇場の舞台デザイン、彫刻、陶磁器、エングレービングなどのジャンルにも取り組みました。ピカソは1973年にムージャンで亡くなりましたが、彼の残した作品は今なお輝きを放っています。
© edwardquinn.com. © Sucesión Pablo Picasso, VEGAP, Madrid, 2023